SDGsを広めるために中学校3年生で起業|山口由人さん

ドイツ在住中にシリア難民のリアルな現状を肌で知り、取り残されている人々を助けようと決意した山口さん。中学3年生の時に起業、後に設立した一般社団法人の代表理事を務めながら、中高生の視点からSDGsを社会に問いかけます。そんな山口さんの想いや起業のきっかけをお聞きしました。

山口 由人(Yujin Yamaguchi)
高校生社会起業家。ドイツに11年間住んで世界を回り、シリア難民との出会いから取り残されている人を助けたいと決意。中学3年生の時に、一般社団法人Sustainable Gameを設立し代表理事を務める。『愛を持って社会に突っ込め』を理念に掲げ、社会起業家教育事業を行っている。


Q. SDGsとは何ですか?

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標のことです。SDGsではジェンダー問題や環境問題などの21世紀の世界が抱える17の問題を解決するための活動を世界の取り組みとして行っています。今後の世界の発展や私たちの暮らしにも関わってくる問題でもあるため、世界中で広く認知されています。

Q. 一般社団法人Sustainable Gameを立ち上げたきっかけは何ですか?

学校の授業でSDGsを教わる機会がありました。しかし、SDGsは現在進行中で未完成のプロジェクトであり、解決策は1つとは限りません。それなのにSDGsを学問として教わるということに違和感を抱きました。

そこで、「SDGsを身近に感じられるような活動が出来たらな」と考え、友人たちと一緒に、ゲーム形式でSDGsの課題解決方法を考えられるプログラムを作ってみました。このアイデアが後に、Sustainable Gameを設立するアイデアにつながりました。社会問題の解決に携わる一人ひとりロールプレイヤーとなって、SDGsをゲームのように捉えるという視点から法人名を『Sustainable Game』と名付けました。


Q. 今まで、どのような活動を行ってきましたか?

『課題発見DAY』というイベントを開催し、多くの中高生に参加していただきました。このイベントではSDGsの開発目標をルーレットにして、ルーレットが止まった位置の開発目標の視点から街を見るというフィールドワークを行いました。

その後、フィールドワークを通して発見した課題の解決策を考え、一つのビジネスとして企業へ提案するという活動です。「フィールドワーク」というリアルな体験を取り入れることで、身近にあるSDGsをイメージするきっかけ作りになったのではないかと感じています。


Q. Sustainable Gameのミッション(理念)を教えてください。

「他者を大切にする心と責任を持つ人を増やし、サスティナブル(持続可能)な世界を作ること」です。サスティナブルな世界を作るためには、相手のことを愛と知性を持って想い合えるエンパシー(共感する力)のある人が求められます。エンパシーを持つことで、より建設的な対話を行いやすい環境が生まれるからです。すべての人がエンパシーを持って対話をすることで、サスティナブルな世界の実現につながると考えています。


Q. Sustainable Gameのターゲットは中高生のみですか?

中高生限定というわけではありません。すべての人に届けたいです。


Q. Sustainable Gameの価値はどのようなところにあると思いますか?

中高生が活動していることが価値です。SDGsの活動に尽力している企業のプロジェクトは大人が大人の視点で考えたものです。しかし、そのプロジェクトの中に中高生の視点や課題意識が加わることで、幅広い年代層に受け入れられるプロジェクトになると思います。


Q. 今後どのような世界を目指していきたいですか?

理念である「愛を持って世界に突っ込む人」を増やすために、中高生や企業やメディアが連携した安全なプラットフォームを作ることを目指しています。さらに、価値観の共有を行う場の運営や中高生がアクションを起こしやすい環境も一層強く作っていきたいです。


Q. 山口さんが一番伝えたいことはどのようなことですか?

これからの未来を創り出すためには、すべての人が社会問題について話し合う必要があるということです。日本では相手との意見の衝突を避け、中立の立場に身を置こうとしている人が多いと思います。

しかし、人権問題や環境問題などの社会問題は、「良いか or 悪いか」の二つの側面しか存在しないため、中立の立場に立つことができません。中立の意見を持っていたとしても知らないうちに誰かを傷つけてしまうこともあります。だからこそ、すべての人が相手を尊重しながら、自分自身の意見を持って対話をするということに重要性を感じています。


Q. どうしたらより多くの中高生に社会問題の意識を持ってもらえると思いますか?

学校の授業で社会問題を習うので知識としての社会問題を知っていると思います。なので、知識だけではなく、ドキュメンタリーなどの映像を見ることや社会問題を実際に体験することを通して、社会問題についてのリアルに触れることが大切です。さらに、社会問題を解決しようとしている人は身近にいるという事を知ってもらうことも重要だと思います。


【参考】
一般社団法人Sustainable Game

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