祖父の影響で高校2年生のときにイベント会社を創業|山口真由さん

会社を経営していた祖父の影響で幼い頃から「働くこと」に興味があったという山口さん。「女子高生」であり「起業家」でもある山口さんが経験を通して培った仕事観や、将来のビジョンについてお話を伺いました。

山口 真由
株式会社BOUQUET LAB代表取締役社長。日本経済大学主催『2018年高校生未来開発ビジネスアイデアコンテスト』最優秀賞受賞。音楽を気軽に学べる新サービス「Livey(ライビー)」を構想中。


Q. なぜ、起業に興味を持つようになったのでしょうか?

私の祖父がもともと経営者で、会社を経営していている姿を幼い頃から見ていたんです。そこで、たくさんの人が働いて社会を回している姿を目の当たりにし、「仕事」に対して興味を持ちました。

そういった仕事に対する興味からビジネスプランコンテスト*に参加するようになりました。そして、ビジネスプラン考える中でたくさん相談させてもらっていた学生起業家の先輩の姿をみて「自分もこんな風になりたい」と思ったのが大きなきっかけです。

※ ビジネスプランコンテスト‥‥参加者がさまざまなビジネスモデルを提案し、実現のための支援を得ることを目的としたコンテストのこと


Q. 起業してから今までで大変だったことは?

社会から見た「信頼」をどうやってつくっていくのかが大変でした。自分では名乗っていなくても、周りからは「高校生起業家」と言われます。「高校生なのにすごいね」と言ってくださる方もいれば、「しょせん高校生だから」と悪く思う方もいます。そのことに葛藤したこともありましたが、捉え方は人それぞれです。自分が自分自身のことをどう捉えるかの方が大事だと思うので、私は一人の「起業家」として行動しています。


Q. 会社を経営するためにどんな勉強をしていますか?

自分が実際に行う事業の分野には詳しくなっておこうと思い、色々勉強しました。ですが、起業したあとは、机に向かって勉強するというよりは、実際にやっていく中で学んでいくことがほとんどでした。

今までの反省もあり、今年(2019年)の夏は国内外のスタートアップやファイナンスについても勉強しました。興味のある分野やスタートアップのイベントに参加して情報収集したり、実際に起業家やVCの方に連絡して、その分野について詳しくなるために知識をつける努力はしています。


Q. 周囲からの反対などはありましたか?

反対はされませんでした。親には、「このビジネスコンテストがうまくいけば起業するかも」など、前もって起業することを匂わせていたからだと思います(笑)

幼い頃から、このような世界に興味があって、母も将来的には起業するだろうなと思っていたみたいです。父親は普通に働いていますが、「(娘は)そういう世界におるんやなあ〜」という反応で、皆ポジティブに応援してくれていますね。


Q. 株式会社BOUQUET LAB(ブーケラボ)ではどのような事業を行っているのでしょうか?

「はやくきてほしい明日を創造する」をミッションに、『BOUQUET AWARD』*というイベントを開催しています。

※ BOUQUET AWARD‥‥高校生・大学生が審査員となり、会社説明をする企業に学生がフィードバックをするイベント

高校生は、就職という大きな看板だけは見えていながらも、実際に仕事を知ることのできる機会はそう多くありません。そこをもう少し可視化できたら、仕事を知る機会をつくることができるのではと思っていました。

一方、企業側が学生に直接意見を聞きマーケティング調査できる機会ってまだないんじゃないかと考え、学生が企業に対してフィードバックをするという形式のイベントを思いつきました。


Q. 『BOUQUET AWARD』にはどんな反響がありましたか?

学生さんからは、「知らない企業のことを知れてよかった」と言ってもらいました。このようなイベントは「意識高い系」と言われてしまうことが多いのですが、「企業を審査する」というところが参加するハードルを下げたのだと思います。

また、フィードバックとして弊社が集めたアンケート結果を参加企業へお送りしています。そういう意味でも意義のあることができたのではないかと思います。

『BOUQUET AWARD Vol.1』の様子

Q. 株式会社BOUQUET LABの今後の計画はありますか?

大学生になるのが節目になると思いますが、来年2〜3月には新しい事業を始めようと考えています。4歳からピアノをしていたということもあり、音楽事業に携わりたいと考えています。まだ構想段階ですが、「Livey(ライビー)」というサービスです。音楽の才能・技術を持っている人は世の中に沢山いますが、音楽家やアーティストを目指していてもハードルが高く諦めてしまう人が沢山いるんです。ただ、その一方で音楽教室に通っている人たちも沢山いるので、習いたい人と教えたい人を繋げられる、マッチングできるサービスを作れたらいいなと思っています。将来的に目指すところは、新しいアーティストの発掘です。

音楽の歴史は長く、消えないものは価値があると信じています。そこを追求できるような起業家でありたいと思っています。自分がこの一年間、企業でのインターンができなかったので、起業家としてのキャリアを積みました。そして、節目としてまた新しいことがしたいなと思い、やりたいことを追求していきたいです。


Q. 起業を⽬指す中⾼⽣へ⼀⾔お願いいたします。

「起業」は、起業がゴールではないと思います。起業を通して何を人々に与えられるか。自分がやってみたいことと向き合った結果、起業を「手段」として選ぶということは今の社会にとっても良いことかと思います。何か挑戦してみたいことがあれば、考えて、色んな人にも相談して、起業という選択をするのもありだと思います。


【関連リンク】
株式会社BOUQUET LAB 公式サイト

取材・文/小川 侑希