株式会社クリスタルロード社長 加藤路瑛さん【独占インタビュー】

12歳で起業を志すが、法人登記できない年齢のため、親が代表取締役、子どもが取締役社長という「親子起業」スタイルで起業した加藤路瑛さん。2019年現在、角川ドワンゴ学園のN中等部に通いながら「子どもたち」に向けた新事業の展開を目指す加藤さんの仕事観や人生観についてお聞きしました。

加藤 路瑛
2006年生まれ。12歳時に親子で起業し、株式会社クリスタルロード取締役社長に就任。「子どもであること」を理由に今をあきらめなくていい社会をつくることをミッションに、クラウドファンディング事業、雑誌事業の展開を目指す。


Q. 起業を志したきっかけは?

小さい頃から、レジ打ちや新聞配達などなんでもいいので、とにかく働きたいという気持ちがありました。周りに相談をしたところ、今は勉強して大学に行ってからだと言われ、大人になってからしか働けない事にもやもやしていました。転機が訪れたのは中学一年生の時に親が買ってくれた「ケミストリークエスト」というカードゲームです。そのカードの帯にあった「小学生で起業したスーパー高校生社長考案」という言葉に目が止まり、小学生でも起業や仕事ができることを知り、起業を志しました。


Q. 実際にどんな行動を取りましたか?

母に相談したところ、まずは先生に聞いてみてと言われました。翌日、担任の先生に相談したら事業計画書を作るようにと返されたことから本格化しました。一週間以内で計画書を完成させ、先生に許可をとった後に校長先生にもプレゼンを行い起業する許可をもらいました。そこからやりたい事業のためキャンプファイヤーで資金調達を実施し、約半年後の12月13日に会社を立ち上げる事ができました。


Q. 株式会社クリスタルロードの使命とは?

「子どもを理由に今をあきらめない社会」を作ろうとしています。僕自身の体験から年齢とお金を理由に挑戦できない社会を終わりにすることをビジョンに掲げ、新しい価値を作ることをミッションにしています。


Q. その使命をもつようになった原点とは?

僕が小さい時に体験した「働きたくても、“子どもである”という理由だけで働けない」という体験が原点にはあります。働く前にまずちゃんと勉強をしてから就職するという順序を変えたいと思いました。誰もが縛られているので多様性に富んでいて、応援され認められる社会がいいし、作っていきたいです。


Q. 現在は誰に向け、どんな事業を行っているのでしょうか?

現在展開しているサービスですが、今動いている事業はありません。以前動かしていた事業は思っていたものと異なり、今は立て直し中です、新規事業は二つ予定しています。

一つは『Challenge Fun』とう少し変わったクラウドファンディングです。「応援ファンディング」と名付けました。特徴は、「プロジェクトを自分で立ち上げなくていい」ということです。僕自身が応援したい人を記事にします。それを読んで応援したい人がお金で支援することができる仕組みです。一般的なクラウドファンディングとは違いプロジェクトを見てもらうのではなく、個人を見てもらいます。支援金額や終了日もありません。果報は寝て待て方式です。また、自分で「お金ください!支援してください」と言いにくい人にもおすすめです。

“個人”の応援にフォーカスした応援ファンディング『Challenge Fun』

もう一つは雑誌事業です。アンダー18を対象に、「子どもを理由に今をあきらないマガジン」を制作しています。これは4月に創刊号が出せればいいなと思っています。

2020年4月に創刊予定の雑誌『Crystalroad』(仮デザイン)

Q. それぞれのサービスの特徴はどのようなものでしょうか?

『Challenge Fun』は、プロジェクトで判断して応援するのではなく、その人自身のプロフィールや人柄など個人の価値で応援を生むことができます。プロジェクトの規模や金額に流されないところがいいところです。

雑誌事業は、子どもだけが販売権を持つ雑誌にしようと思っています。仕入れや販売を実践的にに学べます。小中高生のうちから生きる力やビジネスを学びたいニーズに対応できるのと、雑誌の内容自体も社会で活躍する若者を増やしたい世の中のニーズに応えられるものだと思います。


Q. 株式会社クリスタルロードとして目指すべき成果はありますか?

応援社会を作る事が目指すべき成果です。年齢やお金を理由に今をあきらめなくていい社会を作るための事業を続けていきます。


Q. 株式会社クリスタルロードとしての計画はありますか?

今を生きるのを大切にしているので計画は立てないようにしています。将来を考えるのは惜しいと思っているんです。将来どういう計画を立てていてもその通りの進むのは億分の一だしつまらないです。今こういうことをしたいと思ったらそれを大切に向かった未来が自分がなりたかった未来なのかなと。


Q. 起業に興味のある中高生に伝えたいことはありますか?

やりたいことを見つけた時に今自分は中学生だから、高校生だからと年齢を理由に先延ばしをしていたら、いつまでも成し遂げる事ができません。だから挑戦したいと思ったらすぐに行動してください。その方が後悔しないと思います。


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取材・文/三田 理紗子